七ふくたいむず2022 11月

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七ふくたいむず2022 11月

  • 22.11.30

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    11月は10月に引き続き免疫のお話です。

    今回は「運動と免疫」について解説していきます。

    免疫力とは、簡単に言えば、体内で発生したガンや体外から侵入した細菌やウィルスなどから、生体を守る防衛システムのことです。

    この免疫力は年齢とともに低下していくと言われています。

    免疫力が低下すると感染症などにかかりやすくなったり、肌荒れやアレルギーを生じやすくなります。

    免疫力を高める方法はいくつかありますが、最も有効な方法は腸内環境を整えることです。

    今回は深くは書きませんが、腸内環境の乱れは全身のあらゆる病気を引き起こす可能性が示唆されています。腸は免疫細胞を作り出している器官であると同時に体内に吸収するか排泄するかを判断してくれています。

    もし腸内環境が乱れ、腸のバリア機能が低下すると、免疫細胞や働きにくくなり、不要なものを吸収したり、必要なものを排泄してしまったりする可能性があります。

    そして免疫力を左右するもう一つの要因は「体温」です。

    体温が上がることで免疫細胞は活発に活動することができます。体温上昇とともに血流が良くなり、自然治癒力も高まります。

    また体温が高くなることでがん細胞などを弱くすることができるため、基礎体温を上げたり、温熱療法などを行うことがとても有効になります。

    そしてこの体温を上げることに注目すると、「運動」がとても有効です。

    体温を上げる目的で運動を行う場合は、「適度な運動」がカギになります。

    激しい、強い運動は疲労などの影響もあり、逆に免疫力を低下させてしまう可能性があります。

    有酸素運動をする場合であれば、息切れしない、会話が継続できるような強度が丁度いいとされています。

    運動が免疫に影響する要因として、まず体力が向上することがあります。

    体力が向上するということは疲労しにくいということでもあります。

    同じ仕事をしていても疲労度が少ない状態が維持できれば、免疫力を落とさずに過ごすことができます。

    さらにストレス解消という要因もあります。有酸素運動やストレッチ、筋トレなどは血液循環をよくする効果があり、運動することで気持ちが穏やかになり、ストレス解消や暗い気分を少し晴らしてくれる作用があります。

    運動を通して友達と会話したり、好きな場所に行くことで効果はさらに高まると思います。

    当院では心臓リハビリテーションやメディカルフィットネスによる運動療法を積極的に実施しております。

    また心肺運動負荷試験により、対象者の体力や丁度いい強度の運動を提案することができます。

    運動療法を積極的に行いたい場合などは診察時にご相談ください。

    運動の効果は数多くありますが、一番重要なことは健康で楽しく、豊かな生活を送ることです。運動がそのきっかけになればいいかと思います。

    今後もできる範囲での取り組みを続けていきましょう。

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