七ふくたいむず2024 9月

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七ふくたいむず2024 9月

  • 24.09.30

    9月1日は防災の日です。

    そこで9月は「防災」について紹介しました。

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    いざという時の「いざ」がいつ来るかわかりません。

    そのための備えはとても重要です。

    改めてポイントを整理したいと思います。

    高齢者、特に心疾患や透析患者さんにとっての防災の重要性

    日本は地震、台風、大雨など、自然災害のリスクが高い国です。特に高齢者、そして心疾患や透析治療を受けている方々は、災害時に特別な配慮が必要です。災害時の医療体制が整わない状況下では、持病の悪化や治療の中断が深刻な問題となるため、普段からの防災対策が不可欠です。

    災害時に直面する課題

    1. 医療の中断

      • 災害によって病院や透析センターが閉鎖されると、透析治療が行えないため命にかかわる危険性があります。
      • 心疾患を持つ高齢者にとっても、薬の供給が途絶えたり、緊急時に対応できる医療環境がないと、非常にリスクが高くなります。
    2. 避難所での環境問題

      • 高齢者は体力や免疫力が低下しており、避難所の過密や衛生状態が悪化すると、感染症や体調不良を引き起こしやすくなります。特に心臓に負担をかけないよう、ストレスの軽減が重要です。
      • 透析患者さんは清潔な環境や特定の食事が必要であり、避難所ではこれらが確保されない可能性があります。
    3. 運動不足とストレス

      • 災害時は体を動かす機会が減りがちで、高齢者は運動不足に陥ることがあります。これが心疾患の悪化や、透析患者さんにとっては体液バランスの崩れを引き起こす要因となることがあります。
      • 避難生活では、ストレスが心臓への負担を増やすため、リラックスする方法を見つけることが重要です。

    事前にできる防災対策

    1. 医療情報の共有と管理

      • 持病や服用している薬のリストを作成し、かかりつけ医の連絡先を記載した「医療情報カード」を常備しましょう。災害時の混乱の中でも、これが役立ちます。
      • 透析治療がクリニック等で実施不能の場合、地域の医療機関と協力して実施することとなります。薬のリストや血圧手帳などをしっかり管理し、別の場所でも透析がスムーズ行えるように備えます。
    2. 避難所や避難計画の準備

      • 自宅で避難できない場合、避難所や親族宅に移動する計画を立てておきましょう。高齢者や持病を持つ方は、避難所のバリアフリー対応や医療支援体制が整っているか確認することが重要です。
      • 家族や近隣住民と連携し、緊急時に助け合える体制を整えておくと安心です。
    3. 非常持ち出し袋の準備

      • 医療情報(透析のスケジュール、使用している薬、かかりつけの医療機関の連絡先)
      • 1週間分以上の薬(特にカリウムやリンを調整する薬など)
      • 水分制限が必要な場合に備えた飲料水(少量で持ち運びやすいもの)
      • 食事制限がある場合に備えた非常食(カリウム、リン、塩分が少ないもの)

    災害後の運動と栄養の重要性

    1. 避難生活での軽い運動

      • 避難所では長時間同じ姿勢でいることが多く、血行不良を引き起こすことがあります。特に心疾患を持つ高齢者は、こまめに軽いストレッチや歩行を心がけ、体を動かすことで心臓への負担を減らしましょう。
      • 透析患者さんも可能な範囲での運動が必要です。適度な運動は体内の血流を促進し、むくみや倦怠感の軽減に役立ちます。
    2. 水分と食事の管理

      透析ができない状況が続く場合、体内に水分や老廃物が蓄積しやすくなるため、特に水分と食事の管理が重要です。

      • 水分の摂取を制限する
        通常の透析ができない場合、体内の水分を極力コントロールする必要があります。できるだけ水分摂取を減らし、口渇感を和らげるために氷を少量ずつ舐める、口をゆすぐ、湿ったタオルで唇を拭くなどの工夫をします。

      • カリウムやリンを控えた食事
        透析を受けられない期間中は、体内のカリウムやリンの蓄積を防ぐために、カリウムやリンが多く含まれる食べ物(例えばバナナ、ジャガイモ、乳製品、ナッツ類)を避けることが重要です。災害時用にカリウムやリンの少ない保存食を準備しておくと安心です。

      • 塩分を控える
        塩分を多く摂取すると体内に水分が溜まりやすくなるため、塩分を控えた食事が必要です。避難所などで提供される食事が塩分過多の場合、自分で持ち込んだ食材を活用することを検討しましょう。

    これら以外にも、各疾患によって対応や準備は異なります。

    大切なことは、「災害はいつくるかわからない」ということです。

    「備えあれば患いなし」と言いますが、実際に事が起こってからでは手遅れです。

    いつか来るかもしれないは、明日来るかもしれないです。

    緊急時は皆さん自分のことで精一杯になります。

    充分な助けを得られない可能性もあります。

    そのためにも自分の身の回りの事は自分で準備を行うという姿勢が大切です。

    日々の生活の中で少しでも意識を高めていきましょう。

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