七ふくたいむず2024 3月
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24.03.29
寒さもひと段落して季節も身体もいよいよ春モードになりつつあります。
寒い日はなかなか外出ができなかった方や、運動量、活動量が少なくなっていた方も、ようやく言い訳ができない季節となりました(笑)
今月は運動とそれにまつわる効果について紹介しました。
"運動はお薬"という言葉の通り、適切な運動はどんな薬にも勝る効果を発揮する可能性があります。
逆に運動を取り入れない治療のみでは十分な効果は期待できません。
現代社会では悪い意味で便利になり、動かなくても、外に出なくても生活できる環境になってしまいました。
身体を使うことが減ることで、身体が硬くなり体力が落ち、筋力が落ちるのは当たり前です。
厳しい言い方かもしれませんが、腰が痛いから、しんどいから、疲れるから運動をやらないという理由は、すべてやる理由です。
温かくなった春の季節に気持ちを入れ替えて、習慣を少しずつ見直していきましょう。
運動にも種類がありますが、今回は有酸素運動について少し勉強したいと思います。
有酸素運動は、身体に酸素を供給しながら、一定の時間または距離を継続して行う運動のことです。
通常、有酸素運動は低から中程度の強度で行われ、心拍数が上がり、呼吸が速くなります。
この作用により心臓や呼吸器などの健康を改善し、体重管理や生活習慣病の予防に役立ちます。
代表的な有酸素運動には、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、スイミングなどがあります。
有酸素運動と生活習慣病(特に糖尿病、高血圧、心血管疾患など)の関連についてたくさんの研究があります。
糖尿病では、有酸素運動を行うことで血糖値が安定し、インスリンの感受性が向上し、糖尿病の発症リスクが低下するとされています。
高血圧では、血管の弾力性を高め、心臓の機能を改善することで高血圧を予防・改善するのに役立ちます。
定期的な有酸素運動は、血圧を安定させ、心臓への負担を軽減する効果があります。
心血管疾患では心臓と血管の健康を改善し、心血管疾患のリスクを低減するのに有効です。
定期的な運動は、LDLコレステロールを減少、HDLコレステロールを増加させ、血管内の脂質蓄積を防ぎます。
肥満では体重管理に役立ち、肥満のリスクを軽減します。
運動によってエネルギー消費が増加し、脂肪の燃焼が促進されるため、体重が減少し、肥満関連の生活習慣病のリスクが低減します。
その他にも精神心理的な安定やストレス軽減などの効果もあります。
有酸素運動を行う際は、運動の強度と時間が特に重要です。
だらだら歩くだけでは効果は十分に発揮できません。
適切な負荷で血圧や脈拍を測定しながら行うことが効果的です。
速見町のふくいクリニックでは心肺運動負荷試験という検査ができます。
この検査を行うことで、適切な運動負荷強度や現在の体力を測定することができます。
運動を始めるきっかけや、何をすれば良いかわからないという方は、診察時にご相談ください。
七ふく会では今後も健康寿命に関する発信を積極的に行っていきます。